普段何気なく身に着けている衣服。
でも、この衣服を作るのにはいったいどれだけの手間や資源が使われているのだろう?そんな疑問から、スタッフが和綿の栽培に挑戦しました。
種子から育てる和綿のお花や育て方、収穫で実際に撮影した写真もご紹介します^^
コットンTシャツ1枚を作るには、いったいどのくらいのコットンボールが必要なのでしょうか?
和綿の衰退と、再注目
多湿で四季のある日本の気候風土の中で育ち、高い吸放湿性が魅力の「和綿」。
明治以前は、日本でも各地で綿畑の風景が見られていたそうです。
そんな和綿の種を守り残していくため、純オーガニックコットン製品の専門ブランド「MADE IN EARTH」さんで主催しているのが「和綿の種 ひろがるプロジェクト」
MADE IN EARTHさんから購入した和綿の種を育て、ワタの収穫や種の採取を楽しみ、採取した種を再び蒔く…そんな循環を、全国各地どこにいても楽しむことができます。
また、MADE IN EARTHさん主催のワークショップに参加すれば、収穫した和綿を使ってTシャツなどの物づくりを体験することもできます。
そんな「和綿の種 ひろがるプロジェクト」にスタッフが初参加し、和綿の栽培に挑戦しました!
種まきから綿花の収穫までの育て方
2021年のゴールデンウィークに和綿の種まきを行ったスタッフ。
今回は、地植えと鉢植えの2種類で試しました!
▼地植えの様子

(2021/05/04撮影)
▼鉢植えの様子

(2021/05/03撮影)
▼こちらは、種まきから約8日後の様子。一日一日と芽を出してくれる様子が、とっても愛おしい~。これからどんな風に育っていくのか、わくわくドキドキ…!

(2021/5/11撮影)

(2021/5/12撮影)
▼少しずつ芽が伸びて、大きくなってきた!どれくらい大きくなるんだろう

(2021/5/14撮影)

(2021/5/19撮影)
▼地植えのほうが、すこし成長がゆるやかな様子。

(2021/5/19撮影)

(2021/6/16撮影)
8月に入ると、可憐な花がちらほらと咲くようになり、ホッと一安心…!
ですが、このかわいい姿を見られるのはわずか1日ほど。
次の日には、赤みを帯びてしおれてしまうんです。

(2021/8/10撮影)
花がしおれたあとに、梅干しの種のようなふしぎな固い実が。
この実が次第に大きくなり、開花から50日ほどで中からワタが姿を現すようですが…

(2021/9/17 地植え)
種まきから4カ月半後、ついにワタが出てきました…!

(2021/9/14撮影)
鉢植えした方の実が一番に弾けました。
「この固い実が本当にはじけるのか?」と不安だったので、感動もひとしお(泣)
3日ほど経ち、ワタがだら~んとしてきたら収穫のタイミング。
その後、地植えの方もぽつぽつと弾け始めたので、ワタに水分が残らないよう、まとめて風通しの良いところで数日間干しました☀

和綿と洋綿の違い、綿花の造りは?
和綿と洋綿では、実1つあたりの大きさも異なり、洋綿に比べて小ぶりなのが和綿の特徴です。
また繊維の長さは、洋綿のほうが長く、和綿のほうが短いため、大量生産の際には和綿は扱いにくく、洋綿を使われることが多いとされています。
そんな量産には向いていない和綿ですが、コシと弾力があるため、布団の中綿にすると保湿効果もあるとされています♪
今回育てた和綿1つの大きさは、こんな風に手のひらですっぽり包めてしまうくらい。

全部で3~4つほどの房が付いていて、1房から7~8個ほどの種が出てきます。

このふかふかのワタの中に種が隠れているんですね~♪
次に、この房の中の種を取り出してみましょう!

むむ、種と毛の密着が強くてなかなか剝がれない💦
和綿の繊維は太く・短く・弾力があることが特徴のため、他の品種に比べて、種と毛の密着が強いのかもしれません。
(はさみを使って)全ての種を取り出し、1つの綿花からこれだけのワタを採取しました✨

手のひらに乗せているだけで、じんわり、ほかほか。あぁ…和綿て本当にあたたかい。
和綿は布団の中綿に適していると聞きますが、この太くてコシのあるワタが入った布団は、さぞふかふかで温かいのだろうなぁ…
Tシャツ1枚を作るのに必要な綿花の数は…?
種を取り出す前に計量した、殻や種まですべて含めた綿花の重さは3g。

※1g単位のスケールで計量
そこから殻や種を取り除き、ワタのみの重さを計量してみると…

ゼ、ゼロg…!?1g単位でしか量れないスケールのため、1g以下ということになりますね。
ということで、綿花もう1つ分のワタを採取し、綿花2つ分のワタの重さを量ると、合計1gという結果に!

和綿の綿花2つ = ワタ1gが採れるとして、大人用のTシャツ1枚 = 約200gとすると、1枚のTシャツを作るのに、400個もの綿花が必要になる計算に。
(※1g単位のスケールで計量&綿花に個体差があることをご理解ください)
Tシャツ1枚のありがたみを実感

計量の結果から、ふだん何気なく着ている衣服のありがたみを、ひしひしと感じました。
物づくりの大変さや、資源の大切さなど、私たちが手にする物の一つひとつに知らない背景、知るべき背景があるということに改めて気付かされました。
今ある物も、これから手にする物ももっともっと大事にしていかねば、と改めて感じました。
ちなみに、今回は和綿を実際に育てているところをご紹介しましたが、このような綿花をオーガニックで育て、糸を紡ぎ、1つ1つ丁寧に商品を作っている会社さんがあるんです。
こちらでもご紹介していますので、興味がある方はぜひ見てみてくださいね。