サステナブルな暮らしとはどんなもの?
心地よく生活に取り入れるサステナブルな実践方法、手軽にできる行動や習慣を7つまとめてご紹介♪
メリットやデメリットもチェックしてみましょう。
目次
サステナブルとは?
サステナブルとは、どんな意味なのでしょうか? sustain(持続する)+ able(〜できる)から出来た言葉で、日本語に直訳すると「持続することができる」「持続可能な」といった意味合いの形容詞です。
例えば、「サステイナブルな社会」と言われると「持続可能な社会」といった意味合いの言葉となります。
人間の経済活動により温暖化や環境破壊が進んでいる現代。自然とわたしたち人間がこれからも持続的に共生していくために注目されている考え方です。
サステナブルな暮らしとは?
「サステナブルな暮らし」とウェブで検索するとたくさんのアイデアを知ることができます。でも、具体的なサステナブルな暮らしって一体どんなものだろう?と少しわかりにくいもの。
まず初めに、サステナブルな暮らしの共通点を少し見てみましょう。
サステナブルな暮らしのヒント
地球に優しいことは、実はとても身近で、手軽なことからはじめることができます。
例えば、プラスチック消費をなるべく減らせるよう個包装ではなく大袋や量り売りの商品を選んでみたり、近所への外出であれば車を使わずに徒歩やシェアサイクルを利用してみることもサステイナブルな暮らしの一つです。
ひとつひとつライフスタイルは違うため、自分のペースに合わせて、心地よく続けることのできる習慣を取り入れてみることが、おすすめです。
まずは楽しく、少しずつ興味のあることから始めてみましょう。
サステナブルなライフスタイルと、ミニマリストの違い
「サステイナブルな暮らし」と合わせて話題に上がることの多い、「ミニマリスト」。
この2つは、似ているけれど異なる意味合いをもった言葉です。
サステナブルなライフスタイルは地球の未来を重点に置いたもの、ミニマリストは必要最低限の持ち物で暮らすことに重点を置いたものという、なにに重点をおいているかに違いがあるのです。
もちろんこの2つは、全く関係がないわけではありません。ミニマムな持ち物で暮らすことは、必要以上に物を買わないなど、結果的にサステナブルな暮らしと繋がっていることもあります。
好んでミニマリストになる方もいるほど、最低限の持ち物で暮らす心地よさもありますので、ミニマリストの考え方から、サステイナブルな暮らしを取り入れてみるのも良さそうですね。
サステナブルな暮らしのメリット
さて、サステナブルな暮らしを取り入れることにより、どんなうれしいことが起こるでしょうか。
地球環境・社会全体に配慮した世の中になる
サステナブルな暮らしは、「他者を思いやる生活」に繋がります。
例えば、生分解性の洗剤を使うことで川や海の生き物の多様性を守ることや、プラスチックのパッケージを断ることでCO2の排出量を減らすことに繋がっていたりなど、ひとつひとつはとても身近な行動ですが、それが地球環境や社会全体への思いやりに繋がっていることがわかります。
そして小さな思いやりが多く集まれば、結果として、地球や社会全体でお互いを配慮しあう大きな循環が生まれるのです。
サステナブルな暮らしのデメリット・注意点
ではサステナブルな暮らしを取り入れることによって生じるデメリットや注意したいことはあるのでしょうか。
費用がかかる場合がある
今までの暮らしからサステナブルな暮らしを始めようとすると、日用品の買い替えなどによって費用がかさんでしまうことも。
単純に新しい製品に買い替える場合に加えて、サスティナブルな商品はこだわりの素材や少量生産されているものも多く、そうでないものと比較すると価格が高くなることもあるからです。
この場合は、現在使っている物が古くなったタイミングで少しづつサステナブルな製品に切り替えていくなど、無理なく実践すると良いでしょう。
効果を感じにくい
節約やダイエットなど数字やデータで結果がわかるものは、誰が見ても効果を実感することができます。
一方、サステナブルな生活を送ることによってどのくらい地球にポジティブな影響を与えることができたか?という観点は数値化が難しく、モチベーション維持が難しいこともあるでしょう。
どんなことができる?暮らしの取り入れ方【実践・初級編】
ここからはサステナブルな暮らしの実践編へ進みます。まず初めの一歩として、できることから取り入れてみませんか。
使い捨て容器を、断ってみる
一度使って、すぐゴミ箱にさようなら。そんな使い捨て容器に頼らない生活にシフトすることは毎日のお買い物から始めることができます。
店頭でレジ袋を断ること、小分け用の袋や過剰なラッピングを遠慮するのも良いでしょう。
またネットショッピングを利用する時には「環境のために、簡易的な包装でお願いします。」とメッセージを送ると対応してもらえることが多いので、ぜひチャレンジしてみて下さいね。
日用品を長持ちするものにシフトする
今までは当たり前に短いサイクルで買い替えていた身近な物たちに着目。
例えばプラスチックのタッパーをガラス容器などより長く繰り返し使えるものにしてみることや、洗濯ハンガーをステンレス製のものへ変えてみることなどです。
長く使えるお気に入りのアイテムを探して楽しむうちに、実はサステナブルな暮らしへと繋がっていたなんて、とても素敵ですね。
どんなことができる?暮らしの取り入れ方【実践・中級編】
もう一歩踏み出してみたい!次のステップでは少しレベルアップした内容をご紹介します。
“マイ”アイテムとお出かけする
自分だけの”マイ”アイテムには、いろんな種類があります。
マイボトルを取り入れてみたり、ハンカチやマイストロー、カトラリーを持ち歩くなど毎日の生活に取り入れることのできるマイアイテムはたくさんあります。
外出が楽しくなるような自分だけのお気に入りアイテムを見つけたいですね。
コンポストを取り入れる
コンポストとは、生ごみとして燃やされている食べ物のくずを微生物の力で堆肥化して土に還すことのできるアイテムです。
コンポストでつくられた堆肥は家庭菜園やガーデニングの肥料として使うことができ、生ごみを捨てる手間や匂いの悩みから解放されることや、堆肥になる過程そのものを楽しむ人も多いようです。
最近ではベランダに置くことのできる小型のコンポストも登場しているので、気軽に始めることが可能ですよ。
どんなことができる?暮らしの取り入れ方【実践・上級編】
最後に上級編としていくつかのアイデアをシェアします。ぜひ自分らしい方法で、楽しみながら取り入れてみて下さいね。
リメイクで、創作意欲を表現してみる
不要になった衣服や雑貨をリメイクしてみましょう。
例えばTシャツを糸状に切って「Tシャツヤーン」として雑貨つくりをすることや、飽きてしまったシャツを好みの色に染めて新たな命を吹き込んでみることなどがあります。
持ち込みで参加できるワークショップなども開催されているので、誰かに教えてもらったりみんなでわいわいトライしてみることもおすすめです。
家庭菜園にチャレンジする
野菜や果物を自宅で育ててみましょう。
種から発芽させるも良し、大きく育った苗を入手して手軽に始めるのも良し。
土を使うことにハードルを感じる場合、水栽培のスプラウトを室内で行うなどの選択肢もあります。
食材を自分で育ててみることによって、食について考えることや地球環境とのつながりを感じるきっかけとなる他、毎日のおうち時間のルーティーンに家庭菜園が加わることで、新たな趣味の開拓になるかも知れません。
サステナブルなアイテムをプレゼントしてみる
筆者の周りではサステナブルなアイテムを暮らしに取り入れてみたいけれど、使用したことがないので不安というケースが多くありました。
実際に使用した経験があるサステナブルな洗濯用品を贈ったところ、「興味はあったけれど自分で購入する勇気が出なかった」と喜ばれた経験があります。
ぜひサステナブルの観点から、受け取る方の喜びそうなプレゼントを贈ってみるのはいかがでしょうか。
サステナブルな暮らしのアイデア
その他にも、スーパーや薬局で手に入れることができる重曹やクエン酸を生活に取り入れてみましょう。
水で薄めたものをスプレーボトルにストックしておけば、キッチンやトイレ、洗面所など家中の掃除に使用することができるナチュラル洗剤が完成です。
また重曹にお好みのアロマオイルを混ぜ、お皿など容器に入れればオリジナルの消臭剤としても使用できます。
古くなったらお掃除に活用することで、最後までムダなく使い切ることができますよ。
読んでみよう、サステナブルな暮らしのヒント集
書籍「プラスチック・フリー生活」をご紹介します。
自然と健康的な暮らしが大好きな筆者たちのプラスチックフリーへの道のりや、プラスチックが健康に与える影響や地球環境にどのような影響をもたらすのかが書かれています。
サステナブルな暮らしを送るためのおすすめポイントは、「具体的にわたしたちがプラスチックフリーを実現させるためのアイデア」がわかりやすく説明されている点。
読み終える頃には「さぁ、どのアクションから始めてみようかな」とわくわくとした気持ちにさせてくれる一冊です。
まとめ
「サステナブルな暮らしはハードルが高そう」、「興味はあるけれど何から始めたらいいかわからない…」と感じている方も多いと思います。
でも実はとっても簡単なことか取り入れることも出来ます。 楽しくできることから始めてみる。そして少しずつ継続してみたり、範囲を広げてみる。
そうして取り入れている中で、心地よいと思える自分なりの素敵なスタイルを見つけたら、ぜひ周りの人にもシェアしてみて下さいね。
気がついた頃には、楽しいサステイナブルな暮らしの中で、なにげない幸せがいっぱいになっているかもしれませんね。
<ライタープロフィール>
かがり
フリーライター / エシカル・サステナブルライター。心理学専攻、学生時代に人権問題に関するドキュメンタリー映画に出会ったことをきっかけに本格的に社会問題に関心を持つ。一般企業で数年勤務するも、SDGsを広めたい!と思いフリーランスとして独立。現在はライターとして執筆、エシカルハンドメイド商品の販売、SNS発信等で活動しています。
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