竹ざるなどの竹製品に生えたカビの防ぎ方と、取り方

カビの原因とは?

竹製品は水分を吸収しやすい

竹には吸水力が非常に高いという特徴があります。キッチン用品として使えば、余分な水蒸気を吸収してくれますが、その一方で、吸収した水分を逃がしにくい性質があります。

カビは湿度・温度・栄養・酸素があると発生するため、湿度の高い状態が長時間続くと、カビが繁殖しやすい環境となります。

 

竹には、カビの栄養分が豊富

竹はイネ科に属する植物で、糖質を多く含んでいます。この糖分は、カビの栄養源となって、より繁殖しやすい環境を作りだしています。

 

カビ対策の方法とは?

通気性の良いところで保管する

ビニール袋に入れて保管していたり、洗った後しっかりと乾ききらないうちに片付けてしまったりといったことはないでしょうか。保管場所に物がぎゅうぎゅうに入っている状態も風通しが悪くなり、カビの原因になってしまいます。

 竹製品は湿気を含みやすく、カビが生えやすいということがお分かりいただけたかと思います。では、実際に竹製品にカビが生えてしまった場合どうしたらよいのでしょうか。ここからは竹製品のカビの取り方をお伝えします。

 

食材がついたときは、水洗いする

食材や汚れもカビの栄養となります。洗える竹製品は、さっと水洗いしてから、乾かしましょう。

 

 

カビが生えてしまった時のカビ取り方法とは?

注意点

お手入れをする際、下記の2点は注意が必要です。

・浸け置き洗いをしない
・天日干しをしない

竹製品は湿気がカビの原因になりますが、竹製品はある程度の水分を含んでいることで、しなやかで丈夫な状態を保つことができます。

そのため、天日干しするとカビは殺菌できますが、竹が乾きすぎて割れる原因に。竹にとっては乾かしすぎも良くありません。

 

軽度のカビの取り方

軽度のカビは、黒や青などの「色のついたカビ」ではなく、白くふわふわした「白カビ」だけが生えている状態です。

<準備するもの>

・消毒用エタノール
・乾いた布

※消毒用エタノールが手に入らない場合は、効果は少し劣りますが、重曹水(水100ccに5gの重曹を加えて作ったでもの)で代用できます。

<お手入れ方法>

1. カビが生えている部分に、消毒用エタノール(重曹水)を噴射します。

2. 乾いた布でカビを拭き取ります。

3. 拭き取ったら軽く水洗いをし、風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させます。

重度のカビの取り方

軽度の方法では取れなかったり、色のついたカビの場合はこちらを試してください。

<準備するもの>

・酸素系漂白剤
・布
・ゴム手袋

 

<お手入れ方法>

1. はじめに、ゴム手袋をつけ皮膚を保護してください

2. 漂白剤を規定に濃度に薄めます

3. 布に漂白液を含ませて、カビを拭き取ります。

※漂白液の種類や、濃度よっては竹の色が変わることがあるため、まずは目立たない部分で試すことがおすすめです

4. 漂白液の残りを、軽く水洗いしてから、風通しの良く、直射日光の当たらない場所で乾かします。

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