最近脚光を浴びているサステナブルな商品やサービス。店舗やウェブ上で購入を検討するとき、選び方がわからず悩んだ経験はないでしょうか。
そんなとき、サステナブルなラベルを知っていればより良いチョイスの一つとして、迷ったときは参考にしてみてくださいね!
目次
サステナブルラベル(サステナブル認証ラベル)とは?
持続可能な原材料調達や環境・社会的配慮、生物多様性等につながる、さまざまな国際認証ラベルの総称を「サステナブルラベル」と呼び、エシカルな商品を選ぶ際にも、1つの指標として参考にすることができます。
このサステイナブルラベルは、「一般社団法人 日本サステナブル・ラベル協会」などの団体も認知を広める活動をしています。
サステナブルラベルについての日本の現状
日本におけるサステナブルラベルをめぐる現状を見ていきましょう。
2020年に実施された一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会 「国際認証ラベルに関する調査結果」によると、FSC(森林管理協議会)マークの認知度は21.9%、認知度が一番高い有機JASマークでは約60%という結果でした。
次に、サステナブルラベル付きの商品を購入する派、購入しない派それぞれの回答トップ3は以下のようになっています。
サステナブルラベルがついている商品を購入する理由TOP3
1位 環境・エコにいいから 2位 健康・美容にいいから 3位 SDGsに貢献してそうだから |
サステナブルラベルがついている商品を購入しない理由TOP3
1位 種類が少ない 2位 味やデザイン、性能が劣る 3位 値段が高い |
サステナブルラベルを購入する理由として、環境問題や社会貢献の意識が高い動機が多いことが伺えます。
購入しない理由からは、日本においてラベル付きの商品の選択肢が増え、ラベル付きの有無に関わらず消費者に選択してもらえるような商品開発が求められていると考えられるでしょう。
(出典:一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会 「国際認証ラベルに関する調査結果」)
サステナブルラベルの役割・メリット
ではサステナブルラベルが果たす役割やメリットにはどのようなものがあるのでしょう。
3つの項目に分けて解説します。
(1)消費者にとって環境・社会配慮した商品やサービスであることが一目で分かる
サステナブルラベルがついていると、誰が見ても「社会や環境に配慮されている」ことがわかります。
特に国際基準をクリアしたラベルの場合、マークひとつでグローバル基準でサステナブルな商品であることを認識できることは大きなメリット。
企業にとっては、自社のこだわりや品質を消費者へアピールできる方法でもありますね。
一方で消費者は「ラベルが付いているから問題ない」と鵜呑みにするのではなく、「この商品や会社は、どんな風に環境や社会に配慮されているのだろう?」と考えることも大切です。
(2)第三者による基準と監査に基づくため、中立性、公平性が確保されやすい
サステナブルをうたう商品の透明性が本物かどうか?
この疑問の解消を手助けしてくれるのがサステナブルラベルです。
サステイナブルラベルは、販売元とは別の第三者機関が監査を行い、合格したもののみが認証マークを使用することが可能な仕組みとなっているため、一定の基準を満たした商品である可能性が高いと考えられます。。
(3)生産者にとって、環境や社会課題について配慮すべき項目、社会から求められていることが分かりやすい
サステイナブルラベルが広まることは、消費者がそういった観点で商品を見ていること、求めていることを生産者に伝わることでもあります。
またサステナブルラベルを取得するためには、認証機関が定めた条件や基準を満たす必要があり、それらはどんな項目を気をつけるべきなのか、社会に求められる役割の方向性を知る、羅針盤のようなものとしても役立てることができるでしょう。
サステナブルラベル認証のハードル
サステナブルラベルの取得は、製造元企業の力のみでは達成することはできません。
材料などの生産や流通過程など、製造以外の工程でも環境や社会に配慮しているかが審査のポイントとなるため、関係している企業や関係先に対しても協力を求める必要があるのです。
サステナブルラベルの一覧・認証商品の例
では以下からサステナブルラベルの具体的な種類や、認証商品について解説していきます。
今回は下記の11個をみてみましょう。
a. 海のエコラベル 「MSC認証」 b. 養殖に関するラベル 「ASC認証」 c. 森林管理のラベル 「FSC認証」 d. 持続可能な農業基準 「RAINFOREST ALLIANCE認証」 e. フェアトレードの国際基準 「国際フェアトレード認証」 f. オーガニック繊維の世界基準 「GOTS認証」 g. オーガニック繊維製品のラベル 「OCS認証」 h. 有機農業に関するラベル 「JAS認証」 i. 持続可能なパーム油製品 「RSPO認証」 j. 環境への影響を考慮した認証 「エコマーク」 k. オーガニックの農作物 「USDAオーガニック認証」 |
(a)海のエコラベル 「MSC認証」
MSCラベル、通称「海のエコラベル」は、MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)の厳格な規格に適合した漁業で獲られた持続可能な水産物にのみ認証されるラベルです。
(引用:MSC-海のエコラベル-とは | Marine Stewardship Council)
MSCは1992年に発足した国際的なNGOであり、海の水産物を守り未来につなげていくMSCなど認証制度の普及に努めています。
(出典:MSCの歴史 | Marine Stewardship Council)
MSC漁業認証規格は、持続可能な形で漁業が実施されているかどうかが審査対象となります。
審査は独立した第三者機関によって12~18ヶ月かけて行われ、費用は日本円で約150万~1,200万円かかります。
MSC認証取得の商品
日本生協連では2007年からMSC認証のコープ商品の取り扱いを開始。
そのラインナップの中からノルウェー産のたらを使用した「たらと野菜の黒酢あん」を少しご紹介します。
この商品は下処理をしたたらとカット野菜、黒酢タレがセットとなっており、冷凍のままフライパン調理ができるミールキットです。
手軽にMSC認証付きの水産物を取り入れることができますね。
(出典:MSC認証水産物 取り扱い企業 | Marine Stewardship Council)
(引用:たらと野菜の黒酢あん 250g|コープ商品を探す|コープ商品サイト|日本生活協同組合連合会 (jccu.coop))
(b)養殖に関するラベル 「ASC認証」
(画像リンク:ASC/MSC|水産認証のしくみ|環境認証審査サービス|課題解決・実務支援|社会デザイン事業|アミタ株式会社 (amita-net.co.jp))
ASC認証とは、海洋環境や社会に配慮した責任ある養殖水産物のみに認めるマークです。
養殖場が環境に配慮してつくられているか、生物多様性が守られているかに加え、働く人々の労働環境が整えられていることなどがASC養殖場認証の審査基準に含まれています。
(出典:ASC養殖場認証/MSC漁業認証|水産事業者の方へ|水産認証|環境認証審査サービス|課題解決・実務支援|社会デザイン事業|アミタ株式会社 (amita-net.co.jp))
2010年に設立された国際的な非営利団体である水産養殖管理協議会(ASC)が、持続可能な養殖に関する世界基準を管理することを目的に、ASCラベルと水産物認証ラベル制度の運営や消費者や水産物市場への普及活動を行っています。
(引用:ASCについて - Aquaculture Stewardship Council [JP] (asc-aqua.org))
ASC認証取得の商品
日本で初めてASC認証を取得した宮城県の南三陸町の「戸倉っこ」牡蠣。
ぷっくりとして、雑味が少なく旨味・甘味が濃い上品な味わいだそうです。
新鮮な牡蠣のむき身を産地から全国へ配送販売しています。
(引用:【今季販売終了】ASC認証取得 戸倉っこかきパック(一年物・生食用剥き身300g×2本) - 南三陸町 海産物の通信販売 (tamipack.jp))
(c)森林管理のラベル 「FSC認証」
(画像リンク:FSCロゴの利用)
FSC認証は、環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林からの製品を目に見える形で消費者に届け、それにより経済的利益を生産者に還元する仕組みに対して認証されるラベルです。
FSCマークのついた製品を選ぶことにより、森林の保全に貢献することができるのです。
(引用:認証について (fsc.org))
FSC認証を運営するNPO法人FSCジャパンは、より良い森林を増やす「森林認証制度」を日本国内に広げることを目的としており、ドイツ・ボンに国際本部を置くFSCから承認を受けた日本機関です。
日本国内の認証取得者の支援をはじめ、FSC認証制度のプロモーション活動を行っています。
(引用:FSCジャパンについて)
FSCの森林認証制度を受けるためには、責任ある森林管理のための10の原則と70の基準をクリアする必要があります。
その範囲は森林管理のみならず、対象地域に居住する先住民に配慮することや、地域社会とより良い関係性を構築していくことなども挙げられています。
(引用:森を守るマーク 森林認証制度FSC®について |WWFジャパン)
FSC認証取得の商品
森永乳業では商品のエコパッケージ化を進める取り組みのひとつとしてアイスクリーム商品「MOW(モウ)」や「ピノ」、「パルム」の包装にFSC認証紙の採用を進めています。
(出典:容器包装 | 森永乳業のCSR | 森永乳業株式会社 (morinagamilk.co.jp))
(d)持続可能な農業基準 「RAINFOREST ALLIANCE認証」
(画像リンク:UTZ認証(レインフォレスト・アライアンス認証の一部) | Rainforest Alliance | 法人向け (rainforest-alliance.org))
RAINFOREST ALLIANCE(レインフォレスト・アライアンス)認証は、農園の環境、土壌・水を含めた天然資源、生態系や生物多様性を守り、労働者の労働条件やその家族・地域社会を含めた教育・福祉などの厳しい基準を満たした農園に与えられます。さらに、生産性向上などを研修などで推進することにより、自立した農園経営を目指します。
認証基準は、農場要件とサプライチェーン要件の大きく2つに分かれています。
双方が協力して初めて持続可能な農業が実現できるからです。
具体的な審査項目には、正当な労働報酬やジェンダー平等を含む人権について、気候変動に対応した農業を行うことや森林と生物多様性などがあります。
(出典:レインフォレスト・アライアンス持続可能な農業基準)
(引用:一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会|サステナブル・ラベルを知ろう !)
RAINFOREST ALLIANCE認証取得の商品
マクドナルドで提供されているコーヒーはレインフォレスト・アライアンス認証を取得した農園が栽培するコーヒー豆を使用しています(2019年10月現在)。
気候変動による影響を受けやすいコーヒーの栽培に配慮し、持続可能な食材の調達を目指していると言われています
(出典:持続可能な食材の調達 コーヒー | 私たちの責任 | McDonald's Japan (mcdonalds.co.jp))
(e)フェアトレードの国際基準 「国際フェアトレード認証」
国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て、販売できる製品となるまでの各工程で、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた基準が守られている事を証明しています。
(引用:フェアトレードミニ講座|フェアトレードとは?|fairtrade japan|公式サイト (fairtrade-jp.org))
日本国内では、国際フェアトレードラベル機構の一員として1993年に設立された特定非営利活動法人 フェアトレード・ラベル・ジャパンが、国際フェアトレード認証ラベルの認定や普及活動を行っています。
(引用:団体概要|フェアトレード ジャパンとは|fairtrade japan|公式サイト (fairtrade-jp.org))
国際フェアトレード基準には経済的基準、社会的基準、環境的基準からなる3つの原則があります。
また公平・公正な取引を目指し、不利な立場に置かれた生産者の待遇改善を目指す制度のため、生産国は開発途上国の国々が認証の対象となっています。
(引用:国際フェアトレード基準|フェアトレードとは?|fairtrade japan|公式サイト (fairtrade-jp.org))
国際フェアトレード認証取得の商品
コロンビアのダーボングループは、各国でフェアトレードのバナナを販売しています。
バナナの販売価格の一部は、生産者の住むコミュニティのインフラ整備や学校の修繕など、人々の暮らしを向上させるための資金となっているそうです。
(出典:フェアトレード・バナナ | ダーボン・オーガニック・ジャパン株式会社 (daabonorganic.com))
(f)オーガニック繊維の世界基準 「GOTS認証」
(原料が95%以上オーガニックの場合)
(原料の70%以上95%未満がオーガニックの場合)
Global Organic Textile Standard(GOTS)はオーガニック繊維の世界基準を示す認証です。
この認証は、有機栽培の原料を使用し環境と社会に配慮して加工、流通されている必要があります。
またGOTSは日本オーガニックコットン協会を含む世界の4団体からなる組織で、有機織物の普及を目的としています。
(引用:一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会|サステナブル・ラベルを知ろう !)
(引用:GOTSについて - 背後にある人々と組織 - GOTS (global-standard.org))
GOTS認証取得の商品
株式会社Hummingが展開する「NADELL wedding」のウェディングドレスはGOTS認証のオーガニックコットンを使用しています。
生産の過程で出た残布も小物やパーツへとアップサイクルさせるこだわりを持つブランドです。
(出典:About | NADELL Wedding)
(g)オーガニック繊維製品のラベル 「OCS認証」
(OCS100:原料は95%以上オーガニック)
(OCS Blended :原料は5%以上95%未満がオーガニック)
Organic Content Standard(オーガニックコットンスタンダード)は原料から最終製品までの履歴を追跡し、その商品がオーガニック繊維製品であることを証明するマークです。
このOCS認証を運営するTextileExchange(テキスタイルエクスチェンジ)は、2002年に設立された国際NGOです。
世界の繊維業界へオーガニック繊維の普及を促し、気候変動の解決のため活動しています。
(出典:私たちについて - テキスタイル交換 (textileexchange.org))
またOCS認証は有機農業生産を増やすことを目的としており、オーガニック繊維を含む製品の生産・製造過程において、管理体制や製品のオーガニック繊維含有率を保証するための認証基準が設けられています。
(出典:一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会|サステナブル・ラベルを知ろう !)
(出典:有機コンテンツ規格(OCS) - 繊維交換 (textileexchange.org))
OCS認証取得の商品
waccaのストアではOCS認証のシーツやハーフケットなどを取り扱っています。
化学物質過敏症やアレルギーの方にも優しく、一般の繊維製品のような漂白・染色・柔軟加工など化学薬剤処理も行っていないナチュラルな商品となっています。
(引用:<化学物質過敏症・アレルギー対応>フラットシーツ SHIKIFU(しきふ)オーガニックコットン100% ダブルガーゼ | 化学物質過敏症・アレルギー向けのマスク・シーツを販売するお店|wacca(ワッカ)公式ストア (wacca-f.com))
(h)有機農業に関するラベル 「JAS認証」
(画像リンク:有機食品の検査認証制度:農林水産省 (maff.go.jp))
有機JAS制度とは、JAS法に基づいた農薬や遺伝子組み換え原料などを使用せずに生産、加工された農産物や畜産物について流通過程までを含めたシステムを証明するものです。
(出典:有機農業認証協会|有機JASについて (yuukinin.org))
(出典:一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会|サステナブル・ラベルを知ろう !)
“有機農業の畑と仲間をもっと広げよう”をモットーに1998年に発足したNPO法人有機農業認証協会が認証制度を提供しています。
(引用:有機農業認証協会|当協会について (yuukinin.org))
JAS認証取得の商品
株式会社アルマテラが販売する有機アガベシロップは、JAS認証を取得している商品です。
アガベシロップはメキシコが主な原産地のアガベという植物からとれる植物性のシロップで、とてもヘルシーな甘味料として注目を集めています。
(出典:有機アガベシロップ|取扱商品|株式会社アルマテラ (agave-jp.com))
(i)持続可能なパーム油製品 「RSPO認証」
RSPO認証とは、RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)が運営する、持続可能なパーム油の製品であることを示す認証です。
RSPOは「持続可能なパーム油を標準にすることで市場を変革する」ことをビジョンに掲げ、パーム油の生産や使用に関わる組織や環境NGO等が集う国際的な非営利団体です。
RSPOは持続可能なパーム油の基準として、
・世界的な食糧需要の増加に応えること
・適正価格でありながら労働者の権利を尊重すること
・環境と生物多様性を保護すること
を挙げています。
(出典:一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会|サステナブル・ラベルを知ろう !)
(引用:当社の組織|RSPO - 持続可能なパーム油に関する円卓会議)
(出典:RSPOについて- 持続可能なパーム油に関する円卓会議)
RSPO認証の商品
サラヤ株式会社では、食器洗い洗剤をはじめとした「ヤシノミシリーズ」を展開。
産地であるボルネオ島の環境保全活動の一環として、サラヤ株式会社の製品で使われるパーム油はRSPO認証の物を使用しています。
ヤシノミシリーズは、環境だけではなく、手肌にも優しい洗剤のようです。洗剤を使う頻度が多い方には、うれしいポイントですね。
(出典:ボルネオ環境保全活動|ヤシノミシリーズ (yashinomi.jp))
(引用:ヤシノミ 自然派のサラヤ公式通販 (saraya.com))
(j)環境への影響を考慮した認証 「エコマーク」
エコマークとは、商品やサービスの生産から廃棄までの中で、環境負荷の軽減や環境保全に役立つと認定されたものに付与される環境ラベルです。
消費者や企業に対して環境改善を促し、持続可能な社会へつなげていくことを目的されています。
(引用:エコマークについて | エコマーク事務局 (ecomark.jp))
エコマーク事業を行う公益財団法人日本環境協会は、環境保全の推進や持続可能な社会を実現するため1977年に設立され、「エコマーク事業」、「グリーン購入推進事業」、「環境教育事業」及び「環境行政への協力」を主たる事業とする団体です。
(引用:日本環境協会について || 公益財団法人日本環境協会 (jeas.or.jp))
エコマーク認定では、商品のライフステージに着目し「資源採取」「製造」「流通」「使用消費」「リサイクル」「廃棄」の各段階において環境への影響を基準としています。
(引用:エコマークについて | エコマーク事務局 (ecomark.jp))
エコマークの商品
ゼブラ株式会社が販売するボールペン「サラサクリップ」はエコマーク商品です。
ブラスチック材部分に再生プラスチックを70%以上したり、商品の寿命を終えた際にリサイクルしやすいよう材質表示がされています。
(出典:[エコマーク認定商品情報]サラサクリップ (ecomark.jp))
(k)オーガニックの農作物 「USDAオーガニック認証」
(画像リンク:USDAオーガニック認証とは?概要や基準について解説します | サステラ (susterra.net))
米国農務省が認可をしたオーガニックの農産物などに与えられるラベルのことを指します。
畜産物や化粧品なども対象となっており、認証には95%以上有機成分を含むことや、遺伝子組み換えの材料を使用しないなどの厳しい基準が設けられているため、消費者はお買い物をする際、USDAラベルを一つの安心材料として参考にすることができるでしょう。
USDA認証の商品
ドクターブロナー社では、主力商品であるマルチソープをはじめ販売する全ての商品がUSDA認証を取得しています。
歯磨き粉やハンドソープなど日常使いする商品が多く、毎日の生活から取り入れやすいラインナップがそろっています。
(出典:安心、安全、地球保護の証 認定・認証マークについて Certification│ マジックソープ ドクターブロナー日本公式サイト (drbronner.jp))
サステナブルラベルとSDGsとの関係
サステナブルラベルとSDGsは、呼び方は異なりますが考え方や目指す方向性に共通点が多くあります。
ここでは両者の関わりについて見ていきましょう。
持続可能な開発目標(SDGs)の目標12 「つくる責任、つかう責任」
2030年を達成目標とする「持続可能な開発目標(SDGs)の目標12の中には「持続可能な消費と生産」について取り組むことが含まれています。
今回ご紹介したサステナブルラベルは、人々や自然環境にフォーカスした取り組みでもあるため、ラベルの普及が推進されることは、SDGsの達成とも繋がっています。
またサステイナブルラベルは、近年注目されている「エシカル消費」にも関わりがあります。
この「エシカル消費」とは、環境や人、社会に配慮したやさしい消費活動のことを言い、サステナブルラベルを選ぶことは、エシカル消費にも繋ながっていると言えるでしょう。
(出典:SDGsの目標とターゲット:農林水産省 (maff.go.jp))
サステナブルラベルは、目的ではなくきっかけ
未来を守るためのアクションとして、今後さらに関心が高まることの予想されるサステナブルラベルですが、企業のイメージアップや販売戦略としてではなく、本来の目的である「世界でより良い世界を目指す」ためのひとつの手段やきっかけであることが理想です。
販売者も消費者も、自らの利益優先ではなく環境や社会への配慮も忘れずに行動していくことで、社会にとっても、そしてその社会で生きる自分や周りの人にとっても、優しい行動をしていきたいですね!
まとめ
今回は様々なサステナブルラベルについて、その役割や認証商品を取り上げました。
「ラベルに注意してお買い物をしているよ」という方もいれば、「あまり今までは関心がなかった」という方も、普段のお買い物の時には、今までよりも少しサステナブルラベルをチェックしてみてはいかがでしょう。
今まで知らなかったラベルの発見や、製造過程を知ることもきっと楽しいですし、この記事を読んでくださった方、商品を製造して届けてくださっている方、みなさんをとりまく社会にとって、より豊かになる選択をしていきたいですね。。
<ライタープロフィール>
かがり
フリーライター / エシカル・サステナブルライター。心理学専攻、学生時代に人権問題に関するドキュメンタリー映画に出会ったことをきっかけに本格的に社会問題に関心を持つ。一般企業で数年勤務するも、SDGsを広めたい!と思いフリーランスとして独立。現在はライターとして執筆、エシカルハンドメイド商品の販売、SNS発信等で活動しています。
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